今回は、仕上げ磨きはいつまで続けるべきかについてご紹介します。
お子さまの大切な歯をむし歯や歯肉炎などのトラブルから避けるためにも、仕上げ磨きはとても大切です。
●仕上げ磨きの必要性
3歳ごろからお子さまが自分で歯磨きをするようになるケースも多いかと思いますが、まだまだ一人では十分に磨くことができません。プラークをしっかりと落とすには歯ブラシを小刻みに動かす必要がありますが、細かい動作をすることはまだ難しい年齢です。また、力の入れ方を加減できずに強い力でごしごし磨いてしまったり、同じところばかりを磨いてしまって全体を磨けていないということも散見されます。したがって、お子さまが一人で磨くようになってもしばらくは保護者の方による仕上げ磨きが欠かせません。
●仕上げ磨きは何歳まで?
お子さまが歯磨きの練習を重ね、正しく磨けるようになるまでには時間がかかります。それまでは仕上げ磨きを毎日することをおすすめしますが、その一つの目安となるのが12歳ごろです。この年頃になると、「なぜ歯磨きをしなければならないのか」「むし歯や歯肉炎を予防するために歯磨きが必要である」ということを理解できるようになります。また、歯ブラシの使い方や力の加減も上手にコントロールできるようになってくるでしょう。そして、この年頃には多くのお子さまが乳歯から永久歯への生え変わりが完了します。それまでは保護者の方が毎日丁寧に仕上げ磨きをするようにしましょう。
●仕上げ磨きのポイント
夜間は唾液の分泌量が減り、お口の中がむし歯になりやすい環境になります。寝る前はしっかり仕上げ磨きをする習慣を身につけることが大切です。また、立ったまま・座ったままの状態では奥歯や歯の裏側まで十分に磨けないため、仰向けに寝転んだ姿勢で行います。磨く際は力加減が強くなり過ぎないよう、歯ブラシの毛先が変形しない程度の力で優しく磨きましょう。
毎日の丁寧な仕上げ磨きとあわせて、定期的な検診も受けましょう。
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