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2024.09.30更新

今回は、シーラントの概要やその効果、適用対象についてご紹介します。お子さまの歯の健康を維持するためには、日々の歯磨きや定期的な歯科検診が欠かせません。しかし、これだけではむし歯のリスクを完全に防ぐことが難しいこともあります。特に、子どもたちの歯は大人に比べて弱く、むし歯になりやすい傾向があります。そこで役立つのが「シーラント」という予防処置です。

 

●シーラントとは?
シーラントは、歯の溝や凹凸にフッ素を配合した白いプラスチック樹脂を塗布し、むし歯を予防するための処置です。特に奥歯の咬合面(噛み合わせの部分)は溝が深く、食べかすやプラークがたまりやすいため、むし歯になりやすい部位です。この溝をシーラントで埋めることで食べかすや細菌が入り込むのを防ぎ、むし歯を予防します。歯科医院で行われる処置としては簡単で痛みもなく、歯を削る必要がないため、子どもでも安心して受けることができます。

 

●シーラントの効果
シーラントは、特に子どものむし歯予防に大きな効果を発揮します。奥歯の溝をしっかりとカバーすることで、通常の歯に比べてむし歯になる可能性が格段に低くなるとされています。また、シーラントはフッ素のように歯全体に作用するわけではありませんが、特にむし歯のリスクが高い部分を重点的に守ることができます。

 

●シーラントが適用されるケース
シーラントは、子どもの第一大臼歯や第二大臼歯に対して行われます。これらの歯は6歳から12歳頃に生え始めますが、咬合面の溝が深く、むし歯になりやすい特徴があります。シーラントを施すことで、これらの歯が健全な状態を保つ助けとなります。ただし、シーラントはすべての歯に適用されるわけではなく、むし歯になりやすい深い溝がある歯に限られることが多いです。また、既にむし歯が進行している歯には適用できないため、歯科医師の判断が必要です。

 

●シーラントのメンテナンス
シーラントは一度施すと数年間は効果が持続しますが、永続的なものではありません。時間と共に摩耗したり、剥がれたりすることがあります。そのため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが重要です。必要に応じて、シーラントの再施術が行われることもあります。

 

●まとめ
シーラントは、特に子どもの奥歯をむし歯から守るための非常に効果的な予防処置です。簡単で痛みがなく歯を削る必要もないため、むし歯のリスクが高い部位をしっかりとカバーすることができます。定期的なメンテナンスを行いながらシーラントを活用して、健康な歯を長く保ちましょう。
お子さまのシーラント処置をご希望の方は、ぜひ当院にご相談ください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック