仕上げ磨きは、お子さまの歯の健康を守るために欠かせない習慣です。特に乳歯や生えたばかりの永久歯はむし歯になりやすいため、保護者の方が適切に仕上げ磨きを行うことが重要です。今回は、仕上げ磨きのコツについてご紹介します。
●仕上げ磨きの重要性
子どもは自分で歯をしっかり磨くことが難しく、磨き残しが多くなります。仕上げ磨きをすることで、むし歯や歯肉炎を予防し、健康な歯を維持できます。また、親が仕上げ磨きを行うことで、子どもに正しい歯磨き習慣を身につけさせることができます。
●仕上げ磨きのポイント
・適切な体勢で行う
仕上げ磨きは、子どもを膝の上に寝かせる「膝枕の姿勢」がおすすめです。この体勢だと口の中がよく見え、磨きやすくなります。
・軽い力で磨く
強く磨きすぎると歯ぐきを傷つけてしまう可能性があります。歯ブラシを軽く持ち、やさしく細かく動かして磨くようにしましょう。
・磨く順番を決める
毎回同じ順番で磨くことで、磨き残しを防げます。例えば、奥歯の噛む面→外側→内側→前歯という流れで磨くと良いでしょう。
・奥歯の溝や歯と歯の間を丁寧に
奥歯の溝や歯と歯の間は汚れがたまりやすい部分です。歯ブラシの先を使って、細かい部分まで丁寧に磨きましょう。
・歯磨き粉は適量を
子ども用のフッ素入り歯磨き粉を使うとむし歯予防に効果的です。年齢に合った濃度のフッ素を、適量使用しましょう。
●仕上げ磨きの頻度とタイミング
特に夜寝る前の仕上げ磨きが重要です。寝ている間は唾液の分泌が減るため、むし歯菌が繁殖しやすくなります。しっかり磨いて、むし歯を予防しましょう。
●仕上げ磨きを嫌がる場合の工夫
・短時間で手早く行う
長時間の仕上げ磨きは、子どもが嫌がる原因になります。
・楽しい雰囲気を作る
歌を歌ったり、おもちゃを持たせたりして気を引きましょう。
・ごほうびを用意する
仕上げ磨きが終わったら褒めたり、シールを貼るなどのご褒美を用意したりすると、続けやすくなります。
●まとめ
仕上げ磨きは、子どもの歯の健康を守るための重要な習慣です。正しい体勢や道具を使い、優しく丁寧に磨くことが大切です。毎日の習慣にして、子どもの歯を健康に保ちましょう。
お子さまのお口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。