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2024.11.29更新

乳歯でむし歯になりやすい場所とは?

子どもの乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、むし歯になりやすいと言われています。特に甘い食べ物や飲み物が好きな子どもは、むし歯のリスクが高くなりがちです。乳歯でむし歯になりやすい場所にはいくつかの特徴があり、場所によって異なる原因があります。今回は、前歯と奥歯のそれぞれでむし歯になりやすい原因や、予防のポイントについてご紹介します。

 

●前歯は飲み物が原因でむし歯になりやすい
乳歯の前歯は、特に飲み物の影響でむし歯になりやすい部位です。甘いジュースやミルク、スポーツドリンク、そして砂糖を含む飲み物を長時間飲んでいると、前歯にむし歯ができやすくなります。特に、哺乳瓶でミルクやジュースを飲んだまま寝ると飲み物が口の中に残り、飲み物の糖分が口の中の細菌と反応して酸を作り出し、その酸が歯のエナメル質を溶かしてしまうためむし歯が発生します。このようなむし歯は「哺乳瓶むし歯」とも呼ばれます。

 

●前歯のむし歯を防ぐためのポイント
甘い飲み物やジュースはできるだけ控え、水やお茶を飲ませる習慣をつけましょう。また、寝る前の飲み物は歯磨き後は控え、哺乳瓶を使う場合は水だけにするのがおすすめです。

 

●奥歯はお菓子が原因でむし歯になりやすい
一方、奥歯はお菓子などの食べ物が原因でむし歯になりやすい部位です。奥歯は表面に溝があり、この溝に食べかすや糖分が残りやすいため、むし歯の原因となる細菌が増殖しやすくなります。特にチョコレートやキャラメル、クッキーなどの甘いお菓子を食べると歯にべったりとくっつき、歯磨きだけでは落としきれないことがあります。

さらに奥歯は見えにくく、磨き残しが多くなりがちです。小さな子どもは自分で奥歯をきちんと磨くのが難しいため、保護者の方がしっかり仕上げ磨きをしてあげることが重要です。

 

●奥歯のむし歯を防ぐためのポイント
甘いお菓子は時間を決めて食べるようにし、頻繁に食べるのは控えましょう。奥歯の溝には汚れが残りやすいため、毎日の仕上げ磨きでしっかりと汚れを取り除くことが大切です。

 

●むし歯予防の基本
乳歯がむし歯にならないためには、毎日の丁寧な歯磨きとバランスの取れた食事が大切です。子どもは甘いものが大好きですが、その摂取量をコントロールし、食べるタイミングを工夫することでむし歯のリスクを減らすことができます。また、定期的に歯科検診を受け、むし歯の早期発見・治療を行うことも重要です。

 

●まとめ
乳歯は、前歯と奥歯でむし歯になりやすい原因が異なります。日常生活での食習慣に注意し、毎日の丁寧な歯磨きや定期的な歯科検診を欠かさないようにしましょう。
お子さまのお口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.10.31更新

歯科医院ではむし歯予防の一環として、定期的にフッ素塗布を行うことが推奨されています。特に乳歯や生え始めの永久歯に対してはその効果が非常に高く、子どもたちの健やかな成長に欠かせない処置の一つです。今回は、フッ素塗布の効果とその安全性について詳しくご説明します。

 

●フッ素の働きとは?
フッ素は歯の表面にあるエナメル質に作用し、フッ化アパタイトという耐酸性の強い層を作ります。この層はむし歯菌が出す酸に対して非常に強い抵抗力を持つため、むし歯が進行しにくくなる効果があります。フッ素を定期的に塗布することで歯が酸に対する耐性を持ち、むし歯リスクを大幅に軽減することができるのです。

 

●当院でのフッ素塗布の方法
当院では、お子さまのお口の中の状態に合わせてフッ素塗布を行っています。まずフッ素塗布の前には、必ずお口の中をきれいにするクリーニングを行います。このクリーニングにはイチゴやバナナなどのフルーティーな味のペーストを使用し、お子さまにも楽しく受けていただけるよう配慮しています。クリーニングが終わったら、専用のトレーを使って年齢や歯の状態に合わせた濃度のフッ素液を歯に染み込ませます。

このフッ素塗布は一度の施術で劇的な効果が出るものではなく、定期的に受けることで徐々にむし歯に強い歯を作り上げていくものです。そのため、3ヶ月から6ヶ月に一度の定期的な受診をおすすめしています。

 

●フッ素は本当に安全?
時折、「フッ素は体に毒ではないか?」と心配される保護者の方がいらっしゃいます。確かに、フッ素は高濃度で摂取すれば毒性を持つことは事実です。しかし歯科医院で使用するフッ素の濃度は非常に安全であり、日常生活で体に害を及ぼすような量ではありません。歯科医院ではフッ素の効果を最大限に活かしつつ、安全に使用するための厳密なガイドラインが設けられているためご安心ください。

 

●まとめ
歯科医院で行うフッ素塗布はむし歯予防に非常に効果的であり、成長過程にある子どもたちの歯を守るために重要です。むし歯予防の一環として、定期的なフッ素塗布を受けましょう。
お子さまのフッ素塗布をご希望の方は、ぜひ当院にご相談ください。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.09.30更新

今回は、シーラントの概要やその効果、適用対象についてご紹介します。お子さまの歯の健康を維持するためには、日々の歯磨きや定期的な歯科検診が欠かせません。しかし、これだけではむし歯のリスクを完全に防ぐことが難しいこともあります。特に、子どもたちの歯は大人に比べて弱く、むし歯になりやすい傾向があります。そこで役立つのが「シーラント」という予防処置です。

 

●シーラントとは?
シーラントは、歯の溝や凹凸にフッ素を配合した白いプラスチック樹脂を塗布し、むし歯を予防するための処置です。特に奥歯の咬合面(噛み合わせの部分)は溝が深く、食べかすやプラークがたまりやすいため、むし歯になりやすい部位です。この溝をシーラントで埋めることで食べかすや細菌が入り込むのを防ぎ、むし歯を予防します。歯科医院で行われる処置としては簡単で痛みもなく、歯を削る必要がないため、子どもでも安心して受けることができます。

 

●シーラントの効果
シーラントは、特に子どものむし歯予防に大きな効果を発揮します。奥歯の溝をしっかりとカバーすることで、通常の歯に比べてむし歯になる可能性が格段に低くなるとされています。また、シーラントはフッ素のように歯全体に作用するわけではありませんが、特にむし歯のリスクが高い部分を重点的に守ることができます。

 

●シーラントが適用されるケース
シーラントは、子どもの第一大臼歯や第二大臼歯に対して行われます。これらの歯は6歳から12歳頃に生え始めますが、咬合面の溝が深く、むし歯になりやすい特徴があります。シーラントを施すことで、これらの歯が健全な状態を保つ助けとなります。ただし、シーラントはすべての歯に適用されるわけではなく、むし歯になりやすい深い溝がある歯に限られることが多いです。また、既にむし歯が進行している歯には適用できないため、歯科医師の判断が必要です。

 

●シーラントのメンテナンス
シーラントは一度施すと数年間は効果が持続しますが、永続的なものではありません。時間と共に摩耗したり、剥がれたりすることがあります。そのため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが重要です。必要に応じて、シーラントの再施術が行われることもあります。

 

●まとめ
シーラントは、特に子どもの奥歯をむし歯から守るための非常に効果的な予防処置です。簡単で痛みがなく歯を削る必要もないため、むし歯のリスクが高い部位をしっかりとカバーすることができます。定期的なメンテナンスを行いながらシーラントを活用して、健康な歯を長く保ちましょう。
お子さまのシーラント処置をご希望の方は、ぜひ当院にご相談ください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.08.30更新

今回は、子どもの歯ブラシを選ぶポイントについてご紹介します。子どもに適切な歯ブラシを選ぶことは、お口の中の健康を守るために非常に重要です。適切な歯ブラシの使用は効果的にプラークを除去し、むし歯や歯ぐき炎の予防に繋がります。

 

●ヘッドの大きさ
子どもの口は大人に比べて小さいため、適切なサイズのヘッドを選ぶことが重要です。ヘッドが大きすぎると奥歯や細かい部分に届きにくくなり、効果よく歯磨きができません。また、子どもが口の中で扱いやすいサイズでなければ、歯磨き自体がストレスになってしまうこともあります。歯が生えたばかりの赤ちゃんに選ぶようであれば、8mm程度のものがおすすめです。子どもの成長に合わせてヘッドの大きさも定期的に見直し、適切なサイズの歯ブラシを使うようにしましょう。

 

●毛の硬さ
歯ブラシの毛は「やわらかめ」、「ふつう」、「かため」の3つに分類されますが、子どもには「やわらかい」または「ふつう」の毛を選ぶのが理想的です。硬い毛は歯や歯ぐきを傷つけるリスクがあるため、避けましょう。柔らかい毛は歯ぐきに優しく、まだ歯磨きに慣れていないお子さまにも適しています。また乳歯から永久歯への移行期には歯ぐきが敏感になることがあるため、特に柔らかい毛の歯ブラシを選ぶと良いでしょう。

 

●柄の太さ
歯ブラシの柄の太さは、子どもの手の大きさに合わせて選ぶことが重要です。小さな子どもには持ちやすいように太めの柄が適しています。太めの柄は握りやすく、力がまだ強くないお子さまでも無理なく把持することができます。滑り止めがついている柄は、子どもが自分でしっかりと歯を磨くサポートにもなるでしょう。年齢が上がって手先の器用さが増してきたら、少し細めの柄の歯ブラシに切り替えるようにします。

 

●まとめ
今回は、子どもの歯ブラシを選ぶポイントについてご紹介しました。子どもの歯磨き習慣をサポートするために、年齢や成長に応じた適切な歯ブラシを選びましょう。当院では0歳からの口腔機能検査や、幼児期からの機能的マウスピース矯正治療も行っています。お子さまのお口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.07.31更新

今回は、子どもの歯並びが悪くなる原因についてご紹介します。お子さまの歯並びや噛み合わせが気になる保護者の方も多いかと思いますが、なぜ歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうかをご存じですか?

 

●歯並びや噛み合わせが悪くなる2つのパターン
子どもの歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうのには、大きく分けて2つの要因があります。まず一つは、遺伝などの先天的な要素です。親の顎の骨や歯の大きさは遺伝するといわれているため、子どもも親と似たような歯並びになる可能性は大いにあります。もう一つは、生まれた後の生活習慣などによる後天的な要素です。先天的な要素として歯並びや噛み合わせに問題がなかったとしても、その後の生活習慣や癖などによっては歯並びに大きな影響が出ることがあります。

 

●歯並びに影響を与える癖とは
日々の生活の中で以下のような癖を日常的に継続していると、歯並びや噛み合わせが悪くなる原因となってしまいます。

 

・口呼吸
日常生活で何気なく口がぽかんと開いたままになっていませんか?人間は本来鼻で呼吸をする生物ですが、このように口が開いていると口で呼吸をする癖がついてしまいます。すると、唇から歯にかかる力が少なくなり、逆に舌から歯にかかる力が強くなります。すると上顎の成長が妨げられて歯並びや噛み合わせに影響を及ぼします。

 

・舌の位置が正しくない
本来、舌は上顎の前歯の後ろ側にそっと触れているのが正しい位置です。しかし、無意識のうちに舌で前歯を押す癖などがあると、弱い力であってもそれが継続することで歯が動いてしまうことがあります。

 

・飲み込むときの癖
食事中食べ物を飲み込むときに、舌を前に出して飲み込む癖があると下顎前突(受け口)や開咬(上下の前歯に隙間ができて歯が噛み合わない状態)の原因になる可能性があります。

 

●まとめ
今回は、子どもの歯並びが悪くなる原因についてご紹介しました。歯並びや噛み合わせが悪くなる後天的な原因は、毎日の習慣の中で改善していくことが大切です。当院では0歳からの口腔機能検査や、幼児期からの機能的マウスピース矯正治療も行っています。お子さまのお口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.06.28更新

今回は、乳歯の後ろから永久歯が生えてきた場合の対処方法についてご紹介します。乳歯から永久歯への生え変わりのタイミングはお子さまそれぞれで異なりますが、ごく稀に乳歯が抜けていないにもかかわらず永久歯が後ろから生えてくることがあります。予期せぬ状況に困惑してしまう保護者の方も少なくないかもしれません。そのような場合の対処方法を知っておきましょう。

 

●乳歯から永久歯への生え変わり

時期には個人差がありますが、5歳半から6歳頃になると乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。乳歯が生えている状態の顎の中では、生え変わりの時期までの間に永久歯が少しずつ成長し、時期を迎えると乳歯の歯の根が少しずつ吸収されていきます。歯の根が吸収されると安定感がなくなってぐらぐらと揺れるようになり、やがて乳歯が抜け落ちると永久歯が生えてくる、という仕組みです。

 

●乳歯の後ろから永久歯が生えてくる?

しかし、稀に乳歯が抜けていない状態であるにもかかわらず永久歯が乳歯の後ろから生えてくることがあります。特にこれは下顎の前歯でよく起こることです。生え変わりの時期は顎がまだ未熟な状態なので、永久歯が自ら生えるスペースを探して乳歯の内側から生えてきます。

 

●乳歯の後ろから永久歯が生えてきたときの対処方法

乳歯の後ろから永久歯が生えてきたとしても、既に乳歯がぐらぐらしているようであればあまり心配はしなくても問題ありません。乳歯が自然に抜け落ちるのを待ちましょう。永久歯が生えてきてから2週間ほど経っても乳歯が動揺せず、抜けそうな気配がない場合は一度歯科医院を受診して相談してみてください。場合によっては乳歯の抜歯が選択されるケースもあります。また、乳歯の後ろ(内側)から生えてきた永久歯は徐々に正しい位置に移動していくのが一般的な動きです。しばらくは様子をみていても問題ありませんが、ある程度時間が経っても歯が移動しない場合も歯科医院での相談が必要になることがあります。

 

●まとめ

今回は、乳歯の後ろから永久歯が生えてきた場合の対処方法についてご紹介しました。乳歯から永久歯への生え変わりの時期はお子さまのお口の中をよく観察するようにし、適切に生え変わりが進むように見守っていきましょう。
お子さまのお口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.05.31更新

今回は、熱中症対策だけでなく歯のためにも大切な「水分補給」についてご紹介します。汗ばむ日も増え夏の訪れを感じるようになってきました。夏は特に熱中症対策のために水分補給が大切ですが、この水分補給は歯の健康を守るためにも非常に重要な役割を果たしています。

 

●体の水分量
人間の体の水分量は年齢により異なります。一般的に成人の場合は約60%といわれているのに対し、子どもは体重の約70~80%が水分です。つまり、大人よりもより多くの水分が必要ともいえます。体の中の水分は摂取と排出のバランスによって一定量に調節されていますが、暑さで汗をかくなどして水分量が減っているにもかかわらず摂取が追い付いていないと、このバランスが崩れて脱水症や熱中症をおこしてしまうのです。特に、子どもの場合は自分で脱水の症状に気づけないことも多く注意が必要です。

 

●歯の健康を守るためにも大切な水分補給
体の水分量が足りていれば、唾液も十分に分泌されます。唾液はお口の中を潤すだけでなく、汚れを洗い流す作用(自浄作用)や細菌の働きを抑制する作用など様々な働きをもつため、唾液が十分に分泌されていることはむし歯などの歯のトラブルを防ぐことにも繋がります。したがって、適切な水分補給は熱中症対策になるだけでなく、歯の健康を守るためにも非常に大切です。

 

●水分補給で何を飲む?
水分補給といっても、何を飲んでもよいというわけではありません。スポーツドリンクやジュースは糖分が多く含まれるため、一日に何度も多量を飲むのはむし歯を予防する観点からもあまりおすすめできません。スポーツドリンクには熱中症予防にも効果的ではありますが、ミネラルなどの要素以上に糖分が多く含まれています。さらに、ドリンク自体の酸性度も低いため、お口の中の状態が酸性に傾いて歯が脱灰しやすい環境をつくってしまいます。したがって、激しい運動などをするとき以外は基本的に水を飲むのがおすすめです。

 

●まとめ
今回は、歯の健康のためにも大切な「水分補給」についてご紹介しました。適切な水分補給で熱中症を予防するとともに、歯やお口の健康も守りましょう。
お子さまのお口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.04.26更新

今回は、学校歯科健診についてご紹介します。


学校保健法の規則に基づき、学校では毎年6月30日までに歯科健診が行われるよう定められています。そろそろ予定されている、というお子さまも多いのではないでしょうか。学校歯科健診では、子どもの成長の様子を把握し、潜在する病気を早期に発見して適切な処置に繋げることを目的としています。

 

●学校歯科健診におけるチェックポイント
歯科健診では歯だけを診ていると思われがちですが、実は姿勢や顔全体のバランス、口周りの各部位についても歯科医師は観察しています。健診における主な要点は以下の6点です。

 

①姿勢、顎顔面全体のバランス
②口周囲、口腔内の状態(口唇、口角、舌、舌小帯、口蓋、口腔粘膜)
③歯並び、噛み合わせ、顎関節の状態
④プラーク(歯垢)の付着状況
⑤歯ぐきの状態(発赤、腫れ、出血など)
⑥歯の状態(むし歯の有無や進行状況)

 

●健診結果表の見方
学校健診から少し経った頃に、健診結果が記されている用紙が各ご家庭に配布されるかと思います。見慣れない記号が並んでいるかもしれませんが、代表的なものを知っておきましょう。

 

・C
歯の表面が溶かされる病気、つまりむし歯です。英語のCaries(カリエス:むし歯)の略で、「CO」と記載されている場合は「要観察の初期むし歯」を意味します。Cのうしろに1~4の数字が記されている場合は既に進行していて治療が必要なむし歯なので、可及的速やかに歯科医院を受診しましょう。

 

・G
歯ぐきに炎症が起きる病気、つまり歯肉炎です。「GO」と記載されている場合は、定期的な観察が必要な「初期の歯肉炎」を意味します。歯石の付着も認められる場合は、歯科医院で専門的なクリーニングを受けるなどして早めに検査や治療を受けましょう。

 

●まとめ
今回は、学校歯科健診についてご紹介しました。学校歯科健診はあくまでも健康であるかどうかをふるい分けるスクリーニングであるため、医学的な確定診断を行うものではありません。もし健診結果に歯科医院を受診するよう記載がある場合は、できるだけ早く検査や治療を受ける必要があります。また、学校歯科健診で異常がみつからなかったとしても、半年に一度程度は歯科医院を受診し、定期検診や歯磨き指導を受けましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.03.27更新

今回は、歯ブラシを交換するタイミングについてご紹介します。
毎日使う歯ブラシですが、定期的に交換をしていますか?歯ブラシは使っていくうちに徐々に毛先が開いてきてしまいます。効率よく歯磨きをするためにも、歯ブラシの毛先の状態を見極めて交換をするようにしましょう。

 

●毛先が開いた歯ブラシで磨き続けると?
毛先が開いた歯ブラシは、新しい歯ブラシに比べて汚れを落とす力が弱くなってしまいます。毛先が少しだけ開いた歯ブラシではプラークを落とす力は約8割に、毛先が完全に開いた歯ブラシでは約6割になってしまうという研究結果もあるほどです。ブラシの毛先が開いている状態だと、歯の表面にブラシが当たらないためいくら正しく磨いていたとしてもプラークが落としづらくなってしまいます。

 

●歯ブラシを交換する3つのタイミング
・歯ブラシの毛先が開いてきたとき
歯を磨くときに強い力で磨きすぎると、早くに歯ブラシの毛先が開いてきてしまいます。歯ブラシを裏側から見たときにヘッドから毛先がはみ出ていたら、それは毛先が開いてきたということです。新しい歯ブラシに交換しましょう。

 

・毛の弾力がなくなってきたとき
新しい歯ブラシの毛には弾力がありますが、毎日使っていくうちにそれもなくなってきます。その状態で使い続けると本当にブラシを当てたい場所にブラシの毛先が当たらず、歯ぐきなどを傷つけてしまう可能性があります。

 

・1ヶ月経過したとき
適切に洗浄や保管をしていても、毎日使っていると歯ブラシに細菌が繁殖して不潔になってしまいます。もしブラシの毛先が開いたり弾力がなくなったりしていなくても、1ヶ月が経ったら交換するようにしましょう。

 

●まとめ
今回は、歯ブラシを交換するタイミングについてご紹介しました。常に清潔な状態の歯ブラシで効率よく歯磨きをするためにも、適切な時期に歯ブラシは交換するようにしましょう。大切な歯をむし歯や歯肉炎から守るためには、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診を欠かさないことが大切です。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.02.26更新

今回は、デンタルフロスについてご紹介します。
乳歯から永久歯に生え変わる時期は、むし歯や歯肉炎のリスクも高くなります。いつも以上に丁寧に仕上げ磨きをすることが大切です。歯ブラシで磨くのが難しい歯と歯の隙間におすすめしたいのが、デンタルフロスです。歯ブラシで磨くだけではお口の中のプラークの6割ほどしか落とせないと言われていますが、デンタルフロスなどの補助清掃用具を併用することで8割ほどのプラークを落とせるようになります。

 

●デンタルフロスとは
細いナイロンの線維をより合わせてつくった糸状の補助清掃用具をデンタルフロスといいます。プラークを絡めとるように取り除くことができるため、汚れがたまりやすく、かつ歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間に使います。形態などいくつか種類があり、ロール状になったものを自分で切って使うイメージがある方も多いかもしれませんが、お子さまの仕上げ磨きに使用する際には持ち手のついたホルダータイプがおすすめです。

 

●デンタルフロスの使い方
歯が生え始めのころは歯と歯の間にある程度隙間があるため、歯ブラシだけでも十分に磨けるかもしれません。隙間が狭くなってくる2歳頃から、仕上げ磨きの際に保護者の方がデンタルフロスを使いましょう。小学校高学年ごろになり細かい動きもできるようになったら、自分で使っても大丈夫です。その際もできるだけ保護者の方がそばで見守るようにしましょう。

デンタルフロスは、糸の部分を歯と歯の間にあて、のこぎりのように前後に動かしながら糸を入れていきます。垂直に力をかけると歯ぐきを傷つけてしまうことがあるため気をつけましょう。糸を歯の面(両方)に沿わせながら数回上下に動かし、プラークを絡めとります。糸を取り出すときも、前後に動かしながらゆっくり引き抜きます。糸についた汚れは水で洗い流してから、次の場所に移るようにしましょう。

 

●まとめ
今回は、デンタルフロスについてご紹介しました。毎回の歯磨きで使うのが大変な場合は、夜寝る前の歯磨きの際に使うようにしましょう。大切な歯をむし歯や歯肉炎から守るためには、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診を欠かさないことが大切です。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

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