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2024.05.31更新

今回は、熱中症対策だけでなく歯のためにも大切な「水分補給」についてご紹介します。汗ばむ日も増え夏の訪れを感じるようになってきました。夏は特に熱中症対策のために水分補給が大切ですが、この水分補給は歯の健康を守るためにも非常に重要な役割を果たしています。

 

●体の水分量
人間の体の水分量は年齢により異なります。一般的に成人の場合は約60%といわれているのに対し、子どもは体重の約70~80%が水分です。つまり、大人よりもより多くの水分が必要ともいえます。体の中の水分は摂取と排出のバランスによって一定量に調節されていますが、暑さで汗をかくなどして水分量が減っているにもかかわらず摂取が追い付いていないと、このバランスが崩れて脱水症や熱中症をおこしてしまうのです。特に、子どもの場合は自分で脱水の症状に気づけないことも多く注意が必要です。

 

●歯の健康を守るためにも大切な水分補給
体の水分量が足りていれば、唾液も十分に分泌されます。唾液はお口の中を潤すだけでなく、汚れを洗い流す作用(自浄作用)や細菌の働きを抑制する作用など様々な働きをもつため、唾液が十分に分泌されていることはむし歯などの歯のトラブルを防ぐことにも繋がります。したがって、適切な水分補給は熱中症対策になるだけでなく、歯の健康を守るためにも非常に大切です。

 

●水分補給で何を飲む?
水分補給といっても、何を飲んでもよいというわけではありません。スポーツドリンクやジュースは糖分が多く含まれるため、一日に何度も多量を飲むのはむし歯を予防する観点からもあまりおすすめできません。スポーツドリンクには熱中症予防にも効果的ではありますが、ミネラルなどの要素以上に糖分が多く含まれています。さらに、ドリンク自体の酸性度も低いため、お口の中の状態が酸性に傾いて歯が脱灰しやすい環境をつくってしまいます。したがって、激しい運動などをするとき以外は基本的に水を飲むのがおすすめです。

 

●まとめ
今回は、歯の健康のためにも大切な「水分補給」についてご紹介しました。適切な水分補給で熱中症を予防するとともに、歯やお口の健康も守りましょう。
お子さまのお口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック